LARA IACOVINI / RIGHT TOGETHER
ララ・イアコヴィーニなる歌手のスティーヴ・スワロー大フィーチャー盤。といっても、この歌手もバンドもスタッフも別にスワロー御大のお出ましがなくても同じコンセプトでそれなりの作品に仕上げたのではないかという力量と雰囲気を感じさせる良好盤だ。L・イアコヴィーニの歌声は好みが分かれるかもしれない。私にはちょっと線が細いかな?とも思われたが許容範囲外でもない。キュートな声が好きな向きならドンピシャかも。
ANTONIO CARLOS JOBIM / THE COMPOSER OF DESAFINADO, PLAYS
「12月8日」という日は一般的には真珠湾攻撃の日かジョン・レノンが死んだ日ということになっている。そして私は今日まで知らなかったがアントニオ・カルロス・ジョビンの命日でもあるそうな。ジョビンでただ一枚だけを選ぶのはとても無理だが最終的には本作になるかも。このイージー・リスニングなアレンジは正直な感覚で賛否分かれると思うが、ジョビン本人が爪弾く単音ピアノの旋律からはそこを補って余りあるものが伝わる。
BILL EVANS / THE SOLO SESSIONS VOL.2 (もしくはコンプBOX)
ビル・エヴァンスは「Santa Claus Is Coming To Town」をソロ・ピアノ・バージョンでも残している。Riverside期の録音だが、いわゆるオリジナル・アルバムに収録された形では出ていないので盲点か。本盤はB・エヴァンスの死後だいぶ経ってから世に出た。<Vol. 1>と併せてもRiverside期のソロ・パフォーマンスの全ては網羅されずちょっと中途半端だ。いっそのこと<The Complete Riverside Recordings>(*写真下)を買うほうが手っ取り早い。CD12枚組。一般論でいけばありがた迷惑な側面も少なくないBOX物であるがB・エヴァンスは駄作が無い人なので問題なし、と思うが。