音盤日誌@金沢(仮)

レコード(LP/CD/DVD)を聴いて思ったことを書く日誌。

歌モノ系

THE FABULOUS BAKER BOYS [Original Motion Picture Soundtrack]

本盤のラスト曲「My Funny Valentine」は映画でもエンディングに使われ、それはそれは効果的だった。良い映画だったが大傑作でもない、などと思っていたところ、最後のこの曲で感情が急上昇、結局はこの映画に名残惜しいほどの好印象が残った。こういう成り…

LARA IACOVINI / RIGHT TOGETHER

ララ・イアコヴィーニなる歌手のスティーヴ・スワロー大フィーチャー盤。といっても、この歌手もバンドもスタッフも別にスワロー御大のお出ましがなくても同じコンセプトでそれなりの作品に仕上げたのではないかという力量と雰囲気を感じさせる良好盤だ。L…

ROD STEWART / IT HAD TO BE YOU: THE GREAT AMERICAN SONGBOOK

「The Great American Songbook」第1集。この企画の勝因はまず編曲だ。“スーパースター”R・スチュワートに相応しく豪華で多彩なトラックの目白押しかと思いきや、楽団編成だけでなくテンポやリズムまで最小限の範囲内で効果的に統一されている。強い抑制心…

ROD STEWART / STARDUST: THE GREAT AMERICAN SONGBOOK, Vol. III

ロッド・スチュワートの「The Great American Songbook」シリーズ。世評ほど大したものでもないと思うんだが、そう言いながらこの妙にウキウキした味が捨て難くて時々思い出しては聴く。本作はその第3集。第何集でもどれも似たり寄ったりなんだが(そういう…

JAZZ TO THE WORLD (Various Artists)

ブルーノートのオムニ盤。基本的にこの類には興味が無いが、マイケル・フランクス&カーラ・ブレイ&スティーヴ・スワローでの「Let It Snow」一曲があった。が、期待とは少し違った。上の3人にギターとドラムも加わるバンド形式。プロデュースはギタリスト…

JO STAFFORD / JO + JAZZ

「You'd Be So Nice To Come Home To」といえばボーカル物ならまずはヘレン・メリルだが、あの感情過多な歌い方がどうも苦手。クールなジョー・スタッフォードのほうがずっと好きだ。それが本作を「You’d Be~」の決定版バージョンであると定評価たらしめた…

DIANA KRALL / THE LOOK OF LOVE

いつの間にか10数年も前のアルバムになる。ひと頃よく聴いたがダイアナ・クラールに関しては本作よりも地味ながら真面目に音楽の楽しさにあふれた最初期の何枚かのほうがその後の愛聴盤になっている。けれど久しぶりに聴いた本作の印象は意外にも地味で真…

MICHAEL FRANKS / SLEEPING GYPSY

名前はよく見聞きした。音を聴く機会も無いではなかった。けれどマイケル・フランクスという人をそこから掘り下げてみようという気が起きなかったのは一にも二にもあのフニャフニャした歌唱法に耳がまず拒否反応を起こすからだ。どこがどう良いのかさっぱり…

DIANA KRALL / LOVE SCENES

ダイアナ・クラールの4作目。前作同様のギター入りドラムレス・トリオ。ギターはこのトリオでこの人抜きは考えられないラッセル・マローン。ベースはクリスチャン・マクブライドに変わった。1曲目イントロ、そのC・マクブライドがいきなり見せ場を作る。…

DIANA KRALL / ALL FOR YOU (A dedication to the Nat King Cole Trio)

ダイアナ・クラールの3作目。ジャケットがずいぶんと垢抜けた。良いことだ。1作目で標準仕様だったピアノ・トリオが本作ではナット・キング・コールを模したギター入りドラムレスになっている。ということでアルバム制作のために寄せられたメンバーかと思…

DIANA KRALL / STEPPING OUT

ダイアナ・クラールのデビュー盤なんだが、ジャケットに写るその人は現在とはちょっとした別人。最初は別に美人ナントカで売るつもりでもなかったということか。にしてもこういう写真はもう少しちゃんと選んだほうがいいのではないか。美人云々は置いといて…