CHARLIE HADEN / THE MONTREAL TAPES, LIBERATION MUSIC ORCHESTRA
リベレーション・ミュージック・オーケストラの音楽というのはなんとなくライヴ向きではないと勝手に思っていたんだが、チャーリー・ヘイデンのMontreal Tapesシリーズを買い揃える目的でとりあえず買った本作で認識が変わった。代表曲を並べてそこにライヴの熱気が加われば駄盤になるはずがないのに現実はそう上手くいかないケースが意外に多いのがライヴ盤というやつなんだが、本作はそれに当てはまっていなかった。買って良かった。
LARA IACOVINI / RIGHT TOGETHER
ララ・イアコヴィーニなる歌手のスティーヴ・スワロー大フィーチャー盤。といっても、この歌手もバンドもスタッフも別にスワロー御大のお出ましがなくても同じコンセプトでそれなりの作品に仕上げたのではないかという力量と雰囲気を感じさせる良好盤だ。L・イアコヴィーニの歌声は好みが分かれるかもしれない。私にはちょっと線が細いかな?とも思われたが許容範囲外でもない。キュートな声が好きな向きならドンピシャかも。
ANTONIO CARLOS JOBIM / THE COMPOSER OF DESAFINADO, PLAYS
「12月8日」という日は一般的には真珠湾攻撃の日かジョン・レノンが死んだ日ということになっている。そして私は今日まで知らなかったがアントニオ・カルロス・ジョビンの命日でもあるそうな。ジョビンでただ一枚だけを選ぶのはとても無理だが最終的には本作になるかも。このイージー・リスニングなアレンジは正直な感覚で賛否分かれると思うが、ジョビン本人が爪弾く単音ピアノの旋律からはそこを補って余りあるものが伝わる。