2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ギル・エヴァンスとリー・コニッツのデュオ盤<Heroes>の続編。ウチにあるのは正続2枚をカップリングしたCDセット。内容的には同日の実況録音を2枚に分けた意図は特に無いと思われる。スティーヴ・レイシーとの<Paris Blues>では夜中に聴くべき一枚だ…
Come Get It、It Gets Better、What It Is、That's Right、That's What Happened。本作及び次作<Decoy>に収録されているこれらの曲名が、どれがどれだか未だに憶えられない。“曲名なんて所詮は無意味”、マイルスのたぶんそういうところは嫌いではないが、…
「玉石混淆。玉を拾い集めるような聴き方しか出来ない」・・この時期のキース・ジャレットを簡潔に評してこう書いた人がいた。言い得て妙、実に的を射ている。筆者の趣旨はどちらかというと否定的ニュアンスだったと思うが、なるほどそんな聴き方もあるのか…
生まれ1936年だというからカーラ・ブレイは御年80才。不謹慎ではあるが「次の人」を探そうか、などと考えることもある。そんな流れのひとつでメアリー・ハルヴォーソンというギタリストを知った。マリア・シュナイダーがギル・エヴァンスの後継者ならM・ハ…
トーマス・クラウゼンなる鍵盤奏者とスティーヴ・スワローのデュオ盤。新録音が世に出る枚数からしてスワロー氏との共演を欲する演奏家が数多く存在し、スワロー氏の方でも彼らをあまり拒まないと見える。結構なことだが、そういう演奏家達にたぶん共通する…
目玉は2曲目の表題曲「There Comes A Time」だが16分15秒と長い。薄利多売社会で皆忙しい現代人には少し無理があるかも。しかしこのアルバムの当時(1976年)にも忙しい人はいたはずだ。そこで気が付く。当時はLPの時代だ。LPならこの長尺曲の後に1分半…
某コーヒー店にて。WALKMANで本作ギル・エヴァンスを(記事にする前にもう一度)聴いておこうと思って席に着いたんだが、店内BGMでいい感じのピアノ・トリオが鳴り出したので不粋なイヤホンなどは仕舞うことにした。誰のピアノかは判らず、曲名も思い出せな…
本盤のラスト曲「My Funny Valentine」は映画でもエンディングに使われ、それはそれは効果的だった。良い映画だったが大傑作でもない、などと思っていたところ、最後のこの曲で感情が急上昇、結局はこの映画に名残惜しいほどの好印象が残った。こういう成り…
チック・コリアとゲイリー・バートン。この著名デュオのことは昔から知ってるがアルバム一枚ちゃんと聴いたことが最近までなかった。そのシンプルな理由はC・コリアを好きになったことがないからだ。ピアノ奏者としてより作曲者として人々に愛されているよ…
従来盤CDではなくBOXセット<Crystal Silence: The ECM Recordings 1972–79>の内のDisc3と4。従来盤CDは元々LP2枚組だったところをCD化に際してディスク1枚に収めるために数曲がカットされたが、このBOXに収録されるにあたりオリジナルな2…
Montreal Tapesシリーズのジョーヘンをまた聴いた。トリオ3人が3人とも異常にカッコいい。一曲々々が長尺なのだけど、長くなるにはなるだけの理由があるのだよ、ってことがよく分かる演奏。本シリーズ全体の共通項で長尺テイクでも退屈しないのは生で実演…
あのチャーリー・ヘイデン”The Montreal Tapes”と同じトリオのライヴ盤。再会セッションかと思ったらこっちが2年も早い録音。そして曲目がカブらない。おぉ!マスト・アイテム!と思ったときにはすでに廃盤状態で見つからず、というのがいつのことだったか…
リベレーション・ミュージック・オーケストラの音楽というのはなんとなくライヴ向きではないと勝手に思っていたんだが、チャーリー・ヘイデンのMontreal Tapesシリーズを買い揃える目的でとりあえず買った本作で認識が変わった。代表曲を並べてそこにライヴ…