音盤日誌@金沢(仮)

レコード(LP/CD/DVD)を聴いて思ったことを書く日誌。

GIL EVANS / THERE COMES A TIME (時の歩廊+α)

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某コーヒー店にて。WALKMANで本作ギル・エヴァンスを(記事にする前にもう一度)聴いておこうと思って席に着いたんだが、店内BGMでいい感じのピアノ・トリオが鳴り出したので不粋なイヤホンなどは仕舞うことにした。誰のピアノかは判らず、曲名も思い出せないが、まぁいいだろ。それにしても、エヴァン・・・まで入力したら”エヴァンス”より先に”エヴァンゲリオン”が変換候補に出てくるというのも、私にはちょっと住みにくい世の中だ。

THE FABULOUS BAKER BOYS [Original Motion Picture Soundtrack]

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本盤のラスト曲「My Funny Valentine」は映画でもエンディングに使われ、それはそれは効果的だった。良い映画だったが大傑作でもない、などと思っていたところ、最後のこの曲で感情が急上昇、結局はこの映画に名残惜しいほどの好印象が残った。こういう成り行きは映画と曲のどちらに満足したのか微妙ではあるのだが、この曲に施されたデイヴ・グルーシンの編曲と玄人っぽくないミシェル・ファイファーの歌唱の組み合わせは大傑作で疑いなし。

CHICK COREA and GARY BURTON / IN CONCERT, ZURICH, OCTOBER 28, 1979 (その2)

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チック・コリアゲイリー・バートン。この著名デュオのことは昔から知ってるがアルバム一枚ちゃんと聴いたことが最近までなかった。そのシンプルな理由はC・コリアを好きになったことがないからだ。ピアノ奏者としてより作曲者として人々に愛されているようでもある人だが、私にはそこもピンと来てない。だからレパートリーの大半をC・コリアの曲が占めるこのデュオはやはりちょっとキツかった。G・バートンは好きなのだけど。

CHICK COREA and GARY BURTON / IN CONCERT, ZURICH, OCTOBER 28, 1979

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従来盤CDではなくBOXセット<Crystal Silence: The ECM Recordings 1972–79>の内のDisc3と4。従来盤CDは元々LP2枚組だったところをCD化に際してディスク1枚に収めるために数曲がカットされたが、このBOXに収録されるにあたりオリジナルな2枚組に戻された。そのおかげでカットされた1曲「Hullo, Bolinas」が初めてCDで聴けることになった。同曲はスティーヴ・スワロー作曲の物悲しくも実に美しいワルツ。これ1曲のために買ったBOXだが、、、(続く)

CHARLIE HADEN / THE MONTREAL TAPES, with JOE HENDERSON and AL FOSTER (その2)

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Montreal Tapesシリーズのジョーヘンをまた聴いた。トリオ3人が3人とも異常にカッコいい。一曲々々が長尺なのだけど、長くなるにはなるだけの理由があるのだよ、ってことがよく分かる演奏。本シリーズ全体の共通項で長尺テイクでも退屈しないのは生で実演を聴いているときの感覚に似る。長いドラム・ソロでも退屈しないライヴ盤なんてそれだけでもう名盤。チャーリー・ヘイデンは共演者を際立たせる術を無意識に使っているかのよう。

JO HENDERSON, CHARLIE HADEN, AL FOSTER / A EVENING WITH JO HENDERSON

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あのチャーリー・ヘイデン”The Montreal Tapes”と同じトリオのライヴ盤。再会セッションかと思ったらこっちが2年も早い録音。そして曲目がカブらない。おぉ!マスト・アイテム!と思ったときにはすでに廃盤状態で見つからず、というのがいつのことだったか。それが気付くとAmazonで普通に売っているじゃないか。再プレスしたらしい。発売元はオリジナルと同じマイナーレーベル。すぐに品薄になると思う。また入手し損ねるところだった。セーフ。

CHARLIE HADEN / THE MONTREAL TAPES, LIBERATION MUSIC ORCHESTRA

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リベレーション・ミュージック・オーケストラの音楽というのはなんとなくライヴ向きではないと勝手に思っていたんだが、チャーリー・ヘイデンのMontreal Tapesシリーズを買い揃える目的でとりあえず買った本作で認識が変わった。代表曲を並べてそこにライヴの熱気が加われば駄盤になるはずがないのに現実はそう上手くいかないケースが意外に多いのがライヴ盤というやつなんだが、本作はそれに当てはまっていなかった。買って良かった。