KEITH JARRETT, GARY PEACOCK, JACK DEJOHNETTE / SOMEWHERE
キース・ジャレットのこのトリオはスタンダード曲を演奏するという以上でも以下でもないことを延々続けている。そこに例えば「よし、今度は○○○集を出そう」とか「マイルスのレパートリーで一枚作ろう」みたいな姑息な手段を用いないところがいい。諸作のほぼ全てはライヴ盤、たまたまそのときのトリオの断面でしかない。そんなあっさりした状態がいかに素晴らしいことか、文章にするのはなかなか難しいのです。